市場事務部編 事故隠蔽(2)
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住友信託銀行の組織ぐるみの不法行為

  • 2007年、管理人、当該業務再開

前ページで述べたように、管理人は担当を外されていましたが、たまたま組織改正で担当範囲となり、結果を見ると悲惨なものでした:

先ず、2年間の改善はゼロ、それどころか、未合意の手数料を勝手に徴収(資料1)(J行)されたり、 2000万円の利息不払い(R行)など事故続出状態です。
要するにわざわざ管理人を担当から外し、交渉を打ち切り損失を放置したのです、明白に不祥事隠しです。
うるさい奴がいなくなった取引先銀行も、これ幸いとぶったくりを再開したわけです。

そこまでして責任を逃れたいかと管理人は呆れながらも業務を再開し、次々と有力外銀と交渉を成立させ、その期も併せて年額一億円程の増収をまとめました。

  • 今度は妨害

ところが、この頃になると、市場事務部はなりふり構わぬ妨害を始めました。
オーストラリアN行からは金利支払い開始を承諾させましたが(年間1000万円程度)、部長のSは「承認」に回された書類をひたすら握り込み、 都合3ヶ月実施が遅れ、損失が数百万円無用に拡大しました。
しかし、十数年当該業務を行ってきたのに初歩のマーケット慣行すら知らなかったSには、 そもそも管理人の交渉結果をチェックする知識も能力も無く、一体何に3ヶ月かけたか、管理人には不明です(その間に身内の不幸が有ったのは事実ですが)。
また、住信では社外にメールを発信する場合宛先チェックが必要ですが、それは数秒で可能です。ところが、その「承認」が一週間かかっても出なくなり、 実体上交渉ができなくなりました。そのため管理人はやむなくメールから電話に切り替え業務を継続しました。


  • またまた担当外し

また「担当外し」です。これも露骨なものでした。前回の担当外しのため数億円損失が拡大したのに、それでも担当を替えるというのです。前回もそうですが、代替業務も無い、ただ単に担当をはずれろと言われただけ。
「引継いだ」主任調査役は「国際業務はした事がないし、何も分からない」と公言している人物で、やる気が無いと言うより隠蔽する事のみを使命としていたようでした。結果は下に見る通りです。

例えば、J行の手数料過大徴収を指摘し返金確約(資料1)を取り付けましたが、管理人が更迭されると結局返金J行はほっかむり。ところが 市場事務部は、それを請求すらしていません(補足1)。 手数料を取られすぎて、それを先方が文書で認めているのに、払われずとも知らんぷりというのは感心しました。不祥事隠蔽のためには何でもありです。
また、R行来社時に「グレングールド」(カナダのピアニスト)の話をしただけで、損失のクレームなど気配もしません。 しかし、2000万円の利息を踏み倒し、預けられた資金に逆に利息を徴収する等、累計数千万円もの不当利益を得ている相手に対し、ピアニストの話しをしただけとは、少しふざけすぎてやしませんかね(いずれにしろ、数千万円の利息等は踏み倒されたままです)。
部長のSの隠蔽行為により、R行のみで住信は一億円程度の損失・逸失利益を被っていますが、Sはロンドンから相手が来ているのに面会すら拒否し自席に座っていただけでした。

尚、住信の事故管理は厳しい内規があり、たとえ先方の誤りで着金しなくても、事故として翌営業日には報告する義務があります。
しかし、前記の事例に対し市場事務部が事故報告などしなかった事は読者諸兄の予想の通りです(勿論内規違反などといケチな問題ではなく、責任逃れのため損失を放置拡大した背任が問題)。

  • 結論


既にあげた例は一部分に過ぎません、証拠は山ほどありますが、市場事務部で年間数億円の損失が発生しているのを知っていた職員は部次長・ユニット長を含め十数人になります。
ところが、誰一人事態是正を図らず放置しました。

結論としては、冒頭の繰り返しになりますが、市場事務部においては
# マーケット慣行、税金・インフラの料金等、最も基礎的な事項に対する知識が欠如し、業務管理は事実上されておらず、 年間数億円の損失すら発生し累計は数十億円(おそらく百億円超)にのぼる。
# 新旧部長を始め多数の職員が、当該事態を知りながら意図的に隠匿・放置した、部ぐるみの背任が行われている

となります、では、それを告発された銀行経営陣はどのような処置をしたのでしょう?
(次ページに続く)



資料1- 未承諾手数料徴収を認め、返金を申し出たJ行のレター

本賠償が入金される事はありませんでしたが、先方が文書で認めている過誤すら、補償されないままとはどういう管理なのか?



補足1- J行の手数料返還経緯

補足しますと、たまたまここに出ているレターは数千ドルというけちなものですが、もともとの経緯は2005年に、累計数千万円のぶったくりを発見した事でした。 「これでは詐欺だから、過年度分も手数料返せ」と管理人が主張し、J行側は、幾つかの手数料減免を提案してきたのです。
ところが、
なんと、J行はちゃっかり、黙って合意していない手数料を新設し徴収していたのですね。しかも、それを指摘した管理人が担当を外されると、それすら返金しないという 「ここまで客を馬鹿にしていいのか」という扱いを住友信託銀行にしています。対する住信市場事務部の職員は、それを知りながら、ひたすら自分等のミスを隠そうとするだけでした。


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